Thought about system by Hiroyasu Ishikawa

We are uncovering better ways of developing system.

情報システムでない仕組み(システム)のモデリングとその表現

最近、自身の関わるシステムが情報システムから、物理的に人と相互作用するシステム(ロボット等)や、ツールを使って人を中心とした何かを成し遂げるシステムに関わることが多くなったように思う。
それらは、一般的にはシステムというよりも仕組み、取り組み、ワークショップのような名詞の方がしっくりくるかもしれない。

このような現場にいて思うのは、情報システムと同じかそれ以上に要求を精緻なものにして、かつ、それを共有することの困難さだ。
それを困難にしていることの1つは、言語の違いだと思う。
ソフトウェア設計者同士であれば、細かい表記方法までは知らずともUMLは共通の言語として知っていることも多く、モデリング言語そのものに迷うことがあまりなかった。
しかしながら、多様な人が集まって何らかのシステムを構築するとき、UMLは現状その共通言語となりえない。
そして、誰にもわかりやすいいわゆるパワポの図のようなものを作るのだ。

このとき、最初からパワポで作っても良いかもしれないが、そうするとパワポは自由すぎて不便なのである。
モデリング言語(考えの枠組み)を考えながらモデリングしたい対象を表現するような感じになってしまう。
だから、いったんUMLやSysMLのような特定の言語でモデリングしておき、それをベースにしてパワポに言語変換することを時々している。

ワークショップ設計の要求分析